パーソナルカラーを最大限に活かす!おしゃれが変わる7つの配色ルール
パーソナルカラー診断を受けたとき、「こんなにたくさんの色が似合うなんて!」とワクワクする一方で、「カラフルすぎて、どう取り入れたらいいの?」と戸惑ってしまうこと、ありますよね。気づけば、毎日のコーディネートが「また同じ色ばかり」「結局、無難なスタイルに落ち着いてしまう…」なんてことも。
でも、せっかく見つけた「私に似合う色」、もっと楽しみたい! そんなときに大切なのは、単に色が似合うかどうかだけでなく、その色を「どう組み合わせるか」という視点。上手な配色のコツを押さえれば、新しく出会ったカラーもぐっと取り入れやすくなり、おしゃれの幅が一気に広がります。
そこで今回は、すぐに実践できる基本ルールと、コーディネートに取り入れやすい7つの配色パターンをご紹介! 明日からのスタイリングがもっと楽しく、もっと華やかになるヒント、ぜひチェックしてみてください。

配色の基本ルール:色数は「3色以内」に抑える
配色を成功させる第一歩は、「色数を3色以内に抑える」ことです。色が多すぎると、全体が散漫になりまとまりがなく見える原因に。逆に、色数を少なくすると、統一感が生まれ、洗練された印象を作ることができます。
配色の基本構成
- メインカラー:コーディネートの主役となる色(トップスやワンピースなど)。
- サブカラー:メインカラーを引き立てる色(ボトムスやアウターなど)。
- アクセントカラー:全体のポイントとなる色(バッグや靴、スカーフなど)。
例として、ネイビーのジャケット(メインカラー)+ベージュのパンツ(サブカラー)+赤いバッグ(アクセントカラー)という組み合わせは、色数を絞りつつ、メリハリのある洗練された印象を作ります。
7つの基本配色テクニックをマスターしよう
ここからは、ファッションでよく使われる7つの配色テクニックをご紹介します。どれも初心者でも取り入れやすく、日常のコーディネートをワンランクアップさせるヒントばかり。ぜひ、自分のスタイルに取り入れてみてくださいね。

1. ドミナントカラー配色

同系色でまとめて統一感を演出
ドミナントカラー配色は、色相環(カラーサークル)で近い位置にある色を使い、全体に調和をもたらす方法。同じ色でも濃淡や彩度を変えることで、簡単に奥行きとおしゃれ感をプラスできます。
- 視覚的に落ち着きが生まれる
同じ色相を使うため、全体がまとまりやすく、安心感のあるコーディネートに。 - 濃淡でメリハリをつけやすい
トップスとボトムスで明るさを変えれば、単調さを防ぎつつ立体的なスタイリングが完成します。
実例スタイル

類似した色相を活かしたドミナントカラー配色は、まとまりのある印象を保ちつつ、奥行きを感じさせる上品なスタイリングを叶えるテクニック。ポイントは、色の「明度」と「軽重感」を意識すること。
- 高明度のトップス×低明度のボトムスで、コントラストをつけると、全体が引き締まり、落ち着いた印象に。
- 鮮やかなカラー×淡いトーンの組み合わせは、軽やかで動きのあるスタイリングに。
また、色の「軽さ・重さ」を意識することで、コーディネート全体に安定感をプラス。絶妙なグラデーションのように色を重ねることで、自然な奥行きが生まれ、洗練されたムードが漂います。
2. ドミナントトーン配色

トーンを揃えてなじみやすいコーディネートに
ドミナントトーン配色では、色相が異なってもトーン(明るさや彩度)を揃えることで全体に統一感を持たせます。特にライトグレイッシュやダルトーンを使うと、柔らかで上品な雰囲気に。
- 柔らかく落ち着いた印象を作れる
トーンが揃っているため、全体が調和し、穏やかな印象に仕上がります。 - 着回しやすい
トーンを揃えれば、異なる色を使っても簡単にスタイリングが決まります。
実例スタイル

同じトーンでまとめたコーディネートは、全体に統一感をもたらし、品よく洗練された印象に仕上がるのが魅力。トーンごとの特徴を活かすことで、スタイルの雰囲気も自在に演出できます。
- ライトトーンなら、軽やかで華やかな雰囲気に。明るさが際立ち、フレッシュでヘルシーな印象を演出。
- ソフトトーンなら、やわらかくナチュラルな印象に。程よい抜け感がこなれたオシャレ感を醸し出します。
さらに、灰みを帯びた中間色やライトグレイッシュトーンは、肌なじみがよく、さりげなく上品なムードをプラス。大人の女性にぴったりな、こなれた雰囲気を演出してくれます。
3. トーナル配色

シックで洗練された中間色の配色
トーナル配色は、グレイッシュやダルトーンなど落ち着いた色味を組み合わせたスタイリング。派手さを抑えつつ、洗練された印象を与えるのが特徴です。
- 落ち着いた大人っぽさ
主張しすぎない色が、知的で洗練された雰囲気を生み出します。 - 万能な配色
フォーマルにもカジュアルにも合わせられる応用力の高さが魅力。
実例スタイル

トーナル配色は、中間色を巧みに使いながら色相の変化を取り入れることで、シックで落ち着いたスタイルを叶えるテクニック。特に、ダルトーンやグレイッシュトーンを基調にすることで、ナチュラルながらも都会的なムードが漂います。
- ベージュ系をプラスすれば、全体がやわらかく優しい印象に。
- グレーを加えると、より洗練されたスタイリッシュな雰囲気に。
さらに、類似したトーンを意識して組み合わせることで、まとまりのあるコーディネートに仕上がるのがポイント。絶妙なニュアンスカラーを重ねることで、シンプルながらも奥行きのある表情豊かなスタイリングが完成します。
4. カマイユ配色

同じ色相で陰影や素材感を楽しむ配色
カマイユ配色は、一見単色に見えますが、素材感や陰影の違いでニュアンスを楽しむ上級者向けのテクニックです。
- 自然な奥行きをプラス
同じ色でも、光沢感や質感の違いでリズム感を生みます。 - 控えめながらおしゃれ
色の主張を抑えつつ、こだわりのある印象に。
実例スタイル

ワントーンコーデをより立体的に見せたいなら、異なる素材の光沢感を活かしたカマイユ配色が断然おすすめ。さりげないのにグッと洗練された印象に仕上がる、上級者テクニックです。
- シフォン×サテンのような異素材をミックスすると、同じ色味でも光の当たり方で陰影が生まれ、奥行きのあるスタイリングに。
- マット×ツヤ感のコントラストを意識することで、シンプルなワントーンコーデでも、表情豊かに。
素材の持つ風合いや光沢感の違いを楽しむことで、洗練されたエレガントなムードが漂うスタイルに。さりげなくも奥行きのある大人の着こなし、ぜひトライしてみて。
5. ダイアード配色

補色の力でコーディネートにインパクトをプラス!
ダイアード配色は、色相環(カラーサークル)で真反対に位置する色同士、つまり補色を使った配色方法です。強いコントラストを生むため、華やかで目を引くコーディネートを作るのにぴったり。
- エネルギッシュな印象を与える
補色同士の組み合わせは、お互いを引き立てる効果があるため、見る人に元気でポジティブな印象を与えます。 - 明度や彩度の調整で柔らかさも演出可能
鮮やかな補色ではなく、明度を下げた落ち着いたトーンを選べば、上品で洗練されたスタイリングに。
実例スタイル

補色の関係にあるカラーを取り入れると、視覚的にバランスの取れた洗練コーデが完成。鮮やかなカラー同士を組み合わせるとエネルギッシュな印象に、柔らかいトーンでまとめると、大人っぽく落ち着いたムードが漂います。
- ビビッドカラー同士の組み合わせは華やかでドラマティックな印象に。
- ライトトーンやソフトトーンで補色を取り入れると、優しく上品な雰囲気に。
さらに、「派手すぎるかも?」と感じたときは、バッグやシューズ、アクセサリーなどの小物でさりげなく取り入れるのが◎。コーデのアクセントになり、洗練度がぐっとアップ。
6. ビコロール配色

2色だけでメリハリと洗練を手に入れる
ビコロール配色は、2つの色をメインに据えた配色方法。シンプルでありながら視覚的にわかりやすいスタイリングが作れるため、初心者にも挑戦しやすいのが魅力。
- スッキリとした印象を与える
余計な色を省いた2色だけの組み合わせは、全体にまとまりを生み、洗練された印象を与えます。 - スポーティーからクラシックまで幅広く対応
配色次第で、カジュアルにもフォーマルにもアレンジ可能。
実例スタイル

2色のコントラストを活かしたビコロール配色は、シンプルながらもしっかりとした存在感を放つスタイリングが特徴。別名バイカラーとしても親しまれ、どこかスポーティで軽快な印象を与えることができます。
- 白との組み合わせなら、爽やかで清潔感あふれるスタイルに。夏のコーデにもピッタリです。
- 黒との組み合わせは、洗練されたシックな印象に。都会的でモードな雰囲気を演出。
明確な色のコントラストが、コーディネート全体にシャープなメリハリを与え、引き締まった印象に仕上がるのがポイント。ビコロール配色を取り入れることで、スタイリングに動きとインパクトを加えてみてください。
7. トリコロール配色

3色でつくる遊び心あるスタイリング
トリコロール配色は、3つの異なる色を使った配色方法。フランス国旗をイメージさせる「青・白・赤」の組み合わせが有名ですが、色の選び方次第で華やかさや遊び心を自由にコントロールできます。
- 華やかで目を引く
3色の組み合わせが視覚的にリズミカルで楽しい印象を与えます。 - 配色次第で雰囲気を変えられる
明度や彩度のバランスを調整することで、カジュアルからエレガントまで自由自在。
実例スタイル

青・白・赤や青・白・黄色など、3色を基調にしたトリコロール配色は、どこかクラシカルでフレンチシックな雰囲気を演出する王道スタイル。色相が限定されているからこそ、バランスよくまとめることで、洗練された印象に仕上がります。
- ネイビーを取り入れると、落ち着きのある大人っぽい雰囲気にシフト。
- 類似トーンでまとめると、コントラストが和らぎ、上品で統一感のあるスタイルに。
鮮やかなトリコロールはもちろん、少しくすみ感のある色味を選べば、よりこなれた大人の配色に。シンプルながらもアイコニックなカラーリングを活かして、いつものコーデにフレンチエッセンスをプラスしてみて。
番外編:多色配色

色を重ねて生まれる個性と楽しさ
多色配色は4色以上を組み合わせた高度な配色テクニック。ニットやプリント柄のアイテムに見られるような、多彩な色使いを取り入れる場合に使われます。
- 個性的なスタイルを作れる
多色使いは難易度が高い分、他の人と差をつける個性派スタイリングが可能。 - 無彩色が調整役になる
多彩な色を使うときに、白や黒、グレーなどの無彩色を入れると全体がまとまりやすくなります。
実例スタイル

カラフルな多色配色は一見難しそうに見えますが、ポイントを押さえれば、バランスの取れた洗練スタイルに。派手になりすぎず、まとまりを出すコツは柄のプリントに使われている1色を軸にすること。このテクニックを意識すれば、複数の色を取り入れても統一感が生まれます。
- トップスやボトムスに、柄の中の1色をリンクさせると、すっきりまとまる。
- 白やベージュ、グレーなどの無彩色を合わせると、華やかなスタイリングに落ち着きをプラス。
また、小物やシューズにプリントの一部のカラーを取り入れると、遊び心を効かせたこなれ感のあるスタイルに。
配色をマスターしてもっとおしゃれに!
配色を意識することで、コーディネートの幅は驚くほど広がります。パーソナルカラー診断で見つけた「似合う色」も、7つの基本配色を活用すれば、無理なく日常に取り入れられるはず。シンプルなルールを身につけるだけで、普段のスタイリングがぐっと洗練されます。自分の好きな色や似合う色を活かしながら、毎日のファッションを楽しんみましょう!
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